2020年4月17日

灯台という名前のパン屋さん

昨日、無事に保健所のチェックが終わり、晴れて菓子製造業の営業許可を取れました!

ここまでいろいろたいへんでしたよ。

まずは、洗面台の取付工事。

ヤフーオークションで洗面台購入。おまけしてくれて8000円。それを自分で配管したら、かすかに水漏れ(笑)。プロに頼みました、やっぱりプロはプロ。手際よく配管してくださいました。塚田設備さん、ありがとう。


それから、保健所に営業許可の申請。手洗い場以外にもいろいろ条件があります。網戸、掃除道具イレ、更衣室、トイレの手洗い場、消毒液の固定、扉付きの棚・・・

全部クリアしたら申請が受理され、そのあと係の方が実際にチェックに来られて、よければオーケーが出ます。


よくまぁこんな時期に、と、我ながら非国民みたいな気持ちになるんだけど、生きていくための新しいチャレンジです。

申請にはまず屋号を決めないと。

パン工房の名前は、「天然酵母パン FARO」 お友だちに協力していただいて見つけたネーミング、気に入ってます。

ファロとは、イタリア語またはスペイン語で、灯台のこと。大好きな灯台の名前にしました。FALOというふうに綴ると「焚き火」という意味になります。昔、灯台は塔の上で焚き火を燃やしていたそうですから同じ語源でしょうかね?

(英語ではライトハウス。こうなると、塔の部分ではなく横にくっついている灯台守のおうちのことみたいになりますね。確かに、灯台のそばには家がくっついてます。今はコンピューター制御で無人のところがほとんどです。)

屋号を決めたら申請書に作業場の間取り図を添えて、食品衛生課に出し、受理されたら、後ほど担当者が実際に見に来て、オーケーだと許可が出ます。

それが4月17日でした。

営業許可取得プロジェクトは一段落。てきぱきできたのは、南多摩保健所の担当者の方の素早い対応のおかげ。ありがとうございました!

⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐


実は菓子製造業の営業許可をとって、パン屋さんを20年前にやったことがあります。

そのときは二世帯住宅に住んでいたので、片方のキッチンを使用しました。手洗い場だけ増設して。そこで土日の早朝、パンを百個くらい作り、袋に入れて、近所のお店に置いてもらいました。たしか、パン工房 金の羊とかという屋号で。すぐに売り切れのこともあり、売れ残ることもあり、売れ残りは切なかったです。一年くらいやったかなー、引っ越しをすることになり、仕方なくやめましたが。

今回は無店舗でやります。注文数だけ焼く。配達する。そんなとこかな、今決めてるのは。

サブスクリプション、1ヶ月2000円くらいの定額制にしてもいいかなー・・・お金のやり取りしなくていいように。代金はあとで集金?振込?

配達は玄関先に置き配がいいのですが、悪い人とかカラスとかに盗まれたら嫌だなー。猫は食べないけど、たぬきは食べるね。マンションの宅配ボックスは安心。

できれば通信販売にもチャレンジしよう。クリスマスのシュトーレンの頃に。一年通して、春夏秋冬のバージョンでシュトーレン専門店とか?

みなさまお知恵を。

🥨🥖🥐🍞🍔🥪🍕🌭🥨

4月25日(土)晴れ

ガスオーブンを都市ガスからプロパン用に直すためにリンナイの方がいらっしゃる。朝8時半にですよ!早起き!

はるばる昭島のリンナイサービスショップから来てくださいました。

教室で使っていた古いオーブンだけどまだ十分働けます。都市ガス用なので、プロパン用に替える必要があります。

これでガスオーブンが二台になりました。一つは、去年、保育園の改装のときに廃棄されるのを頂いてきました。ものすごいたいへんな思いをして二階まで一人で運び上げたオーブン、ようやく活躍します。そちらはもともとプロパン用でした。

プロパンガスで、これからプロのパン、焼かなくちゃねー、なんちて。

市役所からのアナウンスが鳴り響いています。「緊急事態宣言が出ています。不必要な外出は控えましょう」
それなのに朝早くから工事に来てくださったリンナイサービスショップの方に感謝です。
水道工事の方、保険者の方、リンナイの方、そして何より、この場所を貸して下さり改装を許してくださった大家さん、すべての方に支えられてオープンできます。こんなみんなが家に閉じこもってるときに、自粛しないで来てくださってほんとに助かりました!
🥨🥖🥐🍞🍔🥪🍕🌭


 4月26日(日)晴れ

パン屋始動!


きょうは、朝、急に思い立って、2キロ分仕込んで、みなさまにお知らせしましたら、たくさんの方からご注文いただき、感謝です!

きょうは、とりあえず、トレファク前でお渡しすることにいたしました。

お天気もいいし、みなさまにお会いできるのが楽しみです♥


🥨🥖🥐🍞🍔🥪🍕🌭🥨


4月27日(月)晴れ

今日のパンの仕込みは夕べやったので、ゆっくりできます。ご注文たくさんで、3キロ半、捏ねました。


きのう買いに来てくださったみなさまありがとうございました。


きょうもみんなにお会いできるのが楽しみです。



🥨🥖🥐🍞🍔🥪🍕🌭🥨


5月4日(月)雨


実はバン工房の隣の部屋は画廊です。

坂浜画廊、という名前でここにギャラリーができたのはもう十年以上前でしょうか。あまり活動はしてきませんでしたが、この知られざる画廊には、日本でも屈指の古典画法の使い手、鈴木和道画伯の絵画を見ることができます。原画は7枚、ジクレー版画が十枚ほどあります。

皆様どうぞ遊びにおいでください。





★過去のパン教室のブログはこちらです。

お時間のあるときにゆっくりご覧ください。


http://yoccopan.blog59.fc2.com/


 

 

 

 


⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐



朝日の当たるパン工房
朝日の当たるパン工房

4月30日(木)晴れ

今朝は六時に成形を始めました。朝日が当たるキッチン、気持ちがいいです。

くるみレーズンパンと、カンパーニュ(正式にはパン・ド・カンパーニュ)

カンパーニュの発酵かごは三こしかなくて、工夫して使いまわし。やっぱりかごの模様がついてたほうがかわいいです。

フランスの田舎では、共同窯で近所の人が一緒にパンを焼きました。自分のパンだという目印に、それぞれクープの模様が違ったそうです。

カンパニー、仲間とは、同じ食卓でカンパーニュを一緒に食べる仲の人たちのことです。

わたしもいつか、石窯でカンパーニュをやきたいです!

カンパーニュ
カンパーニュ
ずらりと並んだ蒸しパン
ずらりと並んだ蒸しパン

5月5日(火)子どもの日

夏なような気温の日が続いています。引っ越しで、パン屋は一週間お休み中です。

お友達のご紹介の設備会社の方に、格安で、ガスの栓を二口にしていただき、これからオーブンが二台稼働できます。食パンは四斤分を同時に、カンパーニュは八個同時に焼けます。ありがとうございました!


7月11日(金)曇り


あれからここのブログは更新していませんでした。毎日のパンの写真などはインスタグラムに上げていますが、ここにも書きましょう。

梅雨らしい天気。大あめの被害には心が痛みます。


パン屋さんを始めてもうすぐ3ヶ月。週に5日、毎朝注文のパンを焼いて届ける暮らし。なかなかの肉体労働ですが、楽しんでいます。


先週の日月曜日は、若葉台駅での販売。軒下ビジネスというサイトから予約して場所を借ります。半日4000円くらいです。サマーシュトーレンはあまり売れませんでした。1000円のパン、この町では無理だったかな?

味噌パンと胡桃レーズンはまぁまぁ。チラシは百枚ほど配れました。

次の日に、試食が美味しかったので注文したいとのメールをいただいたときは疲れが飛びました。


この3ヶ月、いろんなパンを焼きました。黒蜜のちぎりパン、オレンジ食パン、カンパーニュなどは、定番になりました。とくに蒸しパンが人気です。あこ酵母の月刊誌に載っていたレシピで、水分が100%というドロドロの生地で作る蒸しパンは、柔らかくて美味しいのです。こんどはバリエーションを増やしましょう。コネ機もオーブンもいらないパン。多磨霊園に蒸しパン専門店がありますが、そこのによく似てます。

これから暑くなりますので、パンあまり喉を通らないとき、水分の多い蒸しパンはいいですね。

8月12日(火)

ユーチューブを聴いていると、やたらに早口の情報発信者がいます。メンタリストDaiGoさんとかイケハヤ大学さんとかです。とうとうと流れ出る日本語。聞き慣れると心地よい。頭の回転も早いんだろうなー。一方、少しボケ始めたお年寄りと会話すると、やたらに、ほらあれ、ええっと、なんだっけ、そんな感じで話が進まず、何を話してたかさえわからなくなります。

どうすれば口の筋肉と脳の回転を鍛えればいいか?私は一人でお仕事してるので、早口を訓練するには独り言を言うしかないのです。というわけで、パン工房の私は、ボケとツッコミ、一人二役、なぜかたいてい関西弁。「何やってんねん、アホちゃうん」「そやかてしゃあないやん」「あかん、こんなぺっちゃんこのパン、ありえへん」「あんたはいつになったらちゃんとできるん!いいかげんにしーや」「うわー、おいしそうにでけたでー」

てな具合。ネイティブの関西弁ええでー。


たどたどしい、という形容詞は、言葉のスラスラ出ない様子をよく表してますね。辿々しいという漢字からすると、足がさっさと動かないという意味だと思いますが。

ちなみにたどたどしいを、英語でいうと、falteringなどが出てきます。

日々の努力あるのみ。脚も頭もサビないように筋トレ脳トレ。